最新記事

英語学習

バイリンガル育成の達人がおすすめする、「多読」で英語力を伸ばす方法

2021年11月17日(水)20時05分
船津徹

Punchim-iStock

<はじめは内容を理解するよりも「英語をスラスラ読むこと」に集中しましょう。そのためには「超簡単な本」からスタートすることが大切です。また、多読の前提となるのが「正しい発音」。日本語っぽい発音の矯正は、YouTubeやオーディオブックが役立ちます>

日本の英語教育で見落とされているのが「多読」です。英語のテキストをスラスラと速いスピードで読む指導がほとんど行われていないため、中学、高校、大学と10年間英語を学んでも実用的な英語力が身につきません。

多読と聞くと分厚いペーパーバックを長い時間かけて読み解く「修行」を連想するかもしれません。しかし実際には、多読は、読みやすく、やさしい英語をたくさん読むことで読解力を育成し、英語力全体の向上を図るものです。

多読は、日常的に英語を聞いたり話したりすることがない日本では極めて効果の高い学習法です。英会話のように相手はいりませんし、本一冊あれば、生きた英語に、いつでも、どこでも、触れることができるのです。

多読のスタートは「リーダーズ」

あまり知られていませんが、英語の本には単語や文法が簡易化された「リーダーズ」と呼ばれる「読みやすく、やさしい本」がたくさん開発・販売されています。リーダーズは単語や文法に制限を設け、徐々に難易度が上るように作られているので、初心者から上級者まで、読書を通して英語力を伸ばすことができます。

内容は古典文学、映画や演劇の原作、自伝、ミステリー、コメディー、SF、ノンフィクションなど多種多様であり、学習者の好みや興味に合った本を選ぶことができます。

原書を読むことは難しくても、リーダーズ版であれば平明な英語に書き直してありますから、「シェークスピア」「シャーロックホームズ」「嵐が丘」などの名作や古典文学も自力で読み進められることに驚くはずです。

世界的に有名なリーダーズといえば、「Pearson English Readers(旧ペンギンリーダーズ)」です。Pearsonのウェブサイトでは、年齢、レベル、ジャンル、英語の種類(アメリカ英語・イギリス英語)に応じて本を検索するシステムがあります。これを活用することで学習者にベストマッチの本を見つけることができます。

Pearsonのリーダーズは、単語数200語(英検4級レベル)から、単語数3000語(英語準1級レベル)まで、7レベルに分かれています。まずは今の自分のレベルよりも1ランク低い本からスタートすることをお勧めします。最初から難易度の高い本、長すぎる本にチャレンジすると、挫折することが多くなります。

Pearsonリーダーズには、英語の文字学習を始めたばかりの子ども向けのシリーズもあります。アニメや漫画のキャラクターが登場する本、グリムやアンデルセン童話など、子どもたちに人気のストーリーが豊富にありますので、ぜひお子さんの英語教育にも活用してください。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

アングル:オミクロンでも集団免疫は困難か、「変異」

ワールド

アングル:欧州でインフル復活の兆し、「ツインデミッ

ビジネス

米GM、ミシガン州のEV工場に65億ドル超投資へ=

ビジネス

米政権の経済課題は「現代のサプライサイド経済学」=

今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    米人気モデル、「露出し過ぎ」な服装で空港に現れて…

  • 2

    「ダメ、ダメ」言い過ぎる母親を生む日本社会で、自…

  • 3

    薄すぎる生地で体が透ける! カイリー・ジェンナーの…

  • 4

    難病「結節性硬化症」に苦しむ女性を救ったピアノ...…

  • 5

    「身内下げ」が子どもの自己肯定感を奪う

  • 1

    米人気モデル、「露出し過ぎ」な服装で空港に現れて…

  • 2

    セクシーさと多様性で席巻! リアーナの下着ブランド…

  • 3

    薄すぎる生地で体が透ける! カイリー・ジェンナーの…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    エリザベス女王の憂鬱、「健康不安説」「不人気な息…

  • 1

    米人気モデル、「露出し過ぎ」な服装で空港に現れて…

  • 2

    「BLACKPINKジス」主演ドラマ、批判殺到で打ち切り危…

  • 3

    「身内下げ」が子どもの自己肯定感を奪う

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    子育てで大切なたった一つのこと

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:2024年の全米動乱

2022年1月25日号(1/18発売)

次期大統領選で再びトランプが敗北すれば、100万人規模の怒れるアメリカ人が武装蜂起するリスクが

MOOK

ニューズウィーク日本版

3月31日発売