ニュース速報

ビジネス

ホンダ、通期純利益は一転増益へ 感染拡大で四輪販売は下方修正

2021年08月04日(水)19時03分

 8月4日、ホンダは、2022年3月期の連結営業利益予想を前期比18.1%増の7800億円に上方修正すると発表した。スイス・ジュネーブで2019年3月撮影(2021年 ロイター/Pierre Albouy)

[東京 4日 ロイター] - ホンダは4日、2022年3月期通期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正した。純利益は前期比1.9%増の6700億円となる見通し。従来は10.3%減の5900億円を想定していたが、一転して増益を見込む。北米での四輪販売好調、為替の円安効果やコスト削減も寄与する。一方、半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大の影響で、通期の四輪の世界販売計画は15万台引き下げた。

通期の営業利益は18.1%増の7800億円と従来予想から1200億円上振れる。修正後の営業利益予想は、事前の市場予想(IBESがまとめたアナリスト19人の予想平均値7643億円)を上回る。為替変動で480億円、コスト削減などで410億円、販売費及び一般管理費の抑制で360億円押し上げる。

通期の売上収益(売上高に相当)は17.3%増の15兆4500億円を見込む。従来予想から2500億円引き上げた。前提為替レートは1ドル=106円(従来は105円)に見直した。

四輪の世界販売計画は485万台と従来の500万台から下方修正。従来予想には半導体不足の影響を織り込んでいなかったため、今回は半導体不足のほか、東南アジアなどでの感染拡大による生産への影響を反映した。

倉石誠司副社長は会見で、4─6月期の半導体不足による生産への影響は「17─18万台くらいだった」と説明、「下期には挽回できると考えている」と話した。

4─6月期の影響はほぼ想定内だったが、火災のあったルネサスエレクトロニクスの半導体工場復旧が少し遅れ、東南アジアでのロックダウン(都市封鎖)にも見舞われていることから「最新の事業環境を踏まえて販売計画を下方修正した」。7─9月期以降は「思っていた以上に台数への影響が大きく、地域によっては生産キャパシティをオーバーすることになり、今期中に取り戻すことが難しい」と話した。

3日から稼働停止中の中国湖北省武漢市にある現地合弁の完成車工場について倉石氏は「サプライヤーでクラスターが発生し、急きょ止めざるを得なかったが、それほど長期化しないと思う。大きな影響は出ない」との見方を示した。

同時に発表した21年4─6月期連結決算(国際会計基準)は、売上収益が前年同期比68.7%増の3兆5838億円、営業損益が2432億円の黒字(前年同期は1136億円の赤字)、純損益は2225億円の黒字(同808億円の赤字)だった。北米での四輪販売は前年同期から倍増した。

四輪事業の営業利益率は3.1%(同マイナス15.6%)に改善した。竹内弘平執行役専務は、改善の最大要因は北米などでの販売増加で、原材料高が負担となったが、「それを打ち返すだけのコストダウン、(販売)台数増に伴う利益の戻り」が寄与したと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

菅首相が会見でワクチン成果を強調、「コロナとの闘い

ビジネス

シティ、来年の中国成長率予想を4.9%に引き下げ 

ビジネス

中国、正常な金融政策を可能な限り長く維持へ=中銀総

ビジネス

仏サノフィ、mRNA型の新型コロナワクチン開発中止

MAGAZINE

特集:ビジネスに役立つ NAVY SEALS 12のリーダー術

2021年10月 5日号(9/28発売)

米海軍特殊部隊の指揮官が戦場で学んだ部下と自分を危機から救う方法

人気ランキング

  • 1

    「4000冊の蔵書が一瞬で吹っ飛んだ」 電子書籍の落とし穴 ── あなたは購入していない

  • 2

    中国製スマホ「早急に処分を」リトアニアが重大なリスクを警告

  • 3

    武漢研究所、遺伝子操作でヒトへの感染力を強める実験を計画していた

  • 4

    100年に1度の極端水位が今世紀末までに毎年発生する…

  • 5

    中国の不動産バブルは弾けるか? 恒大集団の破綻が…

  • 6

    アメリカから見ると自民党はめっちゃリベラルです

  • 7

    【ファクトチェック】肛門PCR検査は中国で義務付けら…

  • 8

    起業の成功に必要なもの...資金・コネ・知識・経験よ…

  • 9

    面白研究に下ネタ 科学の裾野を広げる「イグ・ノー…

  • 10

    男性の平均寿命トップから36位へ 沖縄があっという…

  • 1

    男性の平均寿命トップから36位へ 沖縄があっという間に「短命県」になったシンプルな理由

  • 2

    中国製スマホ「早急に処分を」リトアニアが重大なリスクを警告

  • 3

    「4000冊の蔵書が一瞬で吹っ飛んだ」 電子書籍の落とし穴 ── あなたは購入していない

  • 4

    武漢研究所、遺伝子操作でヒトへの感染力を強める実…

  • 5

    「携帯キャリアと正反対」 ネットフリックスが幽霊会…

  • 6

    サイを逆さ吊りにする実験結果がイグノーベル賞を受賞

  • 7

    韓国の技術革新力が世界5位に──K ポップの活躍も要因…

  • 8

    起業の成功に必要なもの...資金・コネ・知識・経験よ…

  • 9

    感染は日本とアメリカが中心、すでに35カ国で確認さ…

  • 10

    生放送の天気予報に堂々と映り込む犬「おやつが欲し…

  • 1

    「レオ様」激似の顔を持つ男...その数奇な運命と、たどり着いた境地

  • 2

    来日25年のフランス人が気付いた、日本の「あり得ない」裏の顔

  • 3

    失敗学の研究者が見た、日本人の「ゼロリスク」信奉

  • 4

    中国の衛星が3月に軌道上で突然分解......その理由が…

  • 5

    タリバンがブラックホークを操縦する異常事態、しか…

  • 6

    エヴァンゲリオン、美しく静かなラスト...ファンもこ…

  • 7

    無人島にたどり着いた日本人たちがたらふく味わった「…

  • 8

    動画サイトの視聴で広がる集団疾患、世界の若年層で…

  • 9

    330匹の猫が不審死...原因はペットフードか 重症猫…

  • 10

    インド、新たな変異株「デルタプラス」確認 感染力さ…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中