ニュース速報

ビジネス

IMF、今年のアジア成長率予想6.5%に引き下げ リスク下向き

2021年10月19日(火)21時31分

国際通貨基金(IMF)は19日、今年のアジアの経済成長率予想を6.5%とし、4月時点の見通しを1.1%ポイント下方修正した。感染力が強い新型コロナウイルス変異株のデルタ株の流行が消費や生産の足かせになるとしている。上海の金融街で7月撮影。(2021年 ロイター/Aly Song)

[19日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は19日、今年のアジアの経済成長率予想を6.5%とし、4月時点の見通しを1.1%ポイント下方修正した。感染力が強い新型コロナウイルス変異株のデルタ株の流行が消費や生産の足かせになるとしている。

2022年については5.7%成長を予想した。新型コロナワクチンの接種進展を反映し、4月の5.3%から予想を引き上げた。

中国の経済成長率は、今年が8.0%、2022年が5.6%と予想。ただ、繰り返される新型コロナの感染拡大や財政引き締めが消費を圧迫するとし、回復は引き続き「まだら模様」との見方を示した。

また、米連邦準備理事会(FRB)が「時機を失した政策正常化に踏み切ったり、誤解を生むような政策コミュニケーション」を行った場合、アジア新興国からの大幅な資本流出や借り入れコストの上昇を招きかねないとした。

IMFは「アジアおよび太平洋地域は引き続き、世界で最も成長率の高い地域だが、域内で先進経済と新興市場、発展途上経済の格差が拡大している」と指摘。

新型コロナを巡る不確実性や、サプライチェーンの混乱、米政策正常化の影響を理由に「リスクは下向き」とした。

インドの今年の成長率は9.5%を見込んだ。オーストラリア、韓国、ニュージーランド、台湾のように、経済発展の進んだ国や地域は、ハイテク製品やコモディティー(商品)ブームの恩恵を受けるとした。

一方、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの東南アジア諸国連合(ASEAN)5カ国は、コロナ感染再拡大やサービス消費の弱さに伴う「困難な局面」になお直面していると指摘した。

インフレ期待はアジアでは「全般的に良く抑制」されているが、コモディティー価格や配送コストの上昇が、世界的なバリューチェーンの混乱と相まって、インフレ懸念を増幅させているとした。

その上でIMFは、アジアの大半の新興国は持続的な景気回復に向けて金融支援を継続する必要があるが、「回復が予想より速かったり、インフレ期待が上昇したりすれば、(中央銀行は)迅速に行動する用意をすべき」との見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

米サーモフィッシャー製コロナ検査キット、新変異株を

ワールド

米、オミクロン株に十分な対応の用意 ワクチン開発加

ワールド

28日の米空港保安検査数、2020年2月以来の高水

ビジネス

欧州、新変異株に対応可能 過去の感染波から学ぶ=E

MAGAZINE

特集:文化大革命2.0

2021年12月 7日号(11/30発売)

習近平が主導する21世紀の共産主義回帰運動 思想統制を強め孤立主義に走る、その真意はどこに?

人気ランキング

  • 1

    「米化」でブレイク オートミールにハマった人たちに起きた変化とは

  • 2

    一番人懐こいネコの品種は?甘え過ぎへの対処法は?

  • 3

    子供が欲しかった僕は、女友達と恋愛抜きで子供の「両親」になった

  • 4

    最初から「失敗」が決まっていたクロエ・ジャオ監督…

  • 5

    セブンイレブンに「来店」したクマ、感染症対策も欠…

  • 6

    あなたはいくらエクササイズしても痩せない 脂肪燃…

  • 7

    韓国の新規感染者数が初の4000人超え。日本とは何が…

  • 8

    EVは地球に優しくても人間に優しくない一面をもつ──…

  • 9

    「クイーンは4人の若者が共に抱いた夢だった」...メ…

  • 10

    ワクチンが効かない?南アフリカ変異株「オミクロン…

  • 1

    一番人懐こいネコの品種は?甘え過ぎへの対処法は?

  • 2

    子供が欲しかった僕は、女友達と恋愛抜きで子供の「両親」になった

  • 3

    最初から「失敗」が決まっていたクロエ・ジャオ監督のマーベル映画『エターナルズ』

  • 4

    「米化」でブレイク オートミールにハマった人たちに…

  • 5

    あなたはいくらエクササイズしても痩せない 脂肪燃…

  • 6

    多数の難民を受け入れたスウェーデンが思い知った「…

  • 7

    ナイキのシューズがクリスマス、いや来年夏まで入荷…

  • 8

    勝海舟があっさり江戸城を明け渡した本当の理由 「無…

  • 9

    恋の情趣・風雅・情事 ── 江戸の遊廓で女性たちが体現…

  • 10

    EVは地球に優しくても人間に優しくない一面をもつ──…

  • 1

    【動画】リビングの壁を這う「猫サイズ」のクモ

  • 2

    一番人懐こいネコの品種は?甘え過ぎへの対処法は?

  • 3

    最初から「失敗」が決まっていたクロエ・ジャオ監督のマーベル映画『エターナルズ』

  • 4

    子供が欲しかった僕は、女友達と恋愛抜きで子供の「…

  • 5

    「可愛すぎて死にそう」ウサギを真似してぴょんぴょ…

  • 6

    「米化」でブレイク オートミールにハマった人たちに…

  • 7

    ネコはいつでも飼い主を思っていた...常に居場所を頭…

  • 8

    突然の激しい発作に意味不明の言葉──原因は20年前に…

  • 9

    あなたはいくらエクササイズしても痩せない 脂肪燃…

  • 10

    背中を売ってタトゥーを刻む『皮膚を売った男』の現…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中