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ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

「一杯のモヒンガー」という映画が残した功績

2017年ワッタン映画祭

皆さん今晩は。
最近はミャンマー産カシューナッツを食べて頑張って活動しています。
新町です。


いよいよ明日に迫りましたオンライン上映会&トークライブセッション。
どんな昨日の時点で184名参加ということで(沢山のご参加ありがとうございます)どんな人が来てくれるのか、どんな会になるのか今からとても楽しみです。
まだまだご参加お待ちしています。
是非お知り合いとご一緒に参加してください。
お子さんでも楽しめる映画になっています。
※上映時間は約28分です。

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さて、今回は撮影にまつわる色んな事をお伝えしようかと思ったんですが、せっかくなのでそれは明日のイベントで話した方が良いなと思い、この企画がその後どんな影響を与えたかという事をお届けしようかと思います。
ノリで始めた企画ではあったのですが、実は結構凄い事になったのです。

先ずは「一杯のモヒンガー」がこれまでに対外的にどう評価されたのかという事ですが、
ズラーッと並べます。
先に言いますが、ジックリ読むと長くなるのでザッと目に入れていただければ充分だと思います。

一杯のモヒンガーの主な受賞・ノミネート状況(2020年9月29日時点)
ワッタン映画祭(ミャンマー・ヤンゴン、2017) ノミネート
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭(北海道夕張市、2018) 招待作品
アートハウスアジア(印カルカッタ、2018) ファイナリスト
長岡インディーズムービーコンペティション(新潟県長岡市、2018) 奨励賞
クラウンウッド国際映画祭(印カルカッタ、2019年2月期) 公式セレクション
サウス・フィルム&アート・アカデミー・フェスティバル(チリ、2019年3月期) 公式セレクション
インディービジョンズ映画祭(米バージニア州) セミファイナリスト
インディー・ショート・フェスト(米ロサンゼルス、2019年4月期) 最優秀短編パロディ賞
アジアン・シネマトグラフィ・アワーズ(フィリピン、2019年3月期) ファイナリスト
カルトクリティック映画賞(印カルカッタ、2019年3月期) 短編映画部門ファイナリスト
ラージュドール国際アートハウス映画祭(印カルカッタ、2019年3月期) 最優秀新人監督賞、短編映画部門殊勲賞
インディペンデント・ショート・アワーズ(米ロサンゼルス、2019年4月期) 短編パロディ部門銅賞
ニューヨーク映画賞(2019年3月期) 最優秀パロディ賞 
チェンジングフェイス国際映画祭(オーストラリア、2019年4月期) ファイナリスト
ユーラシア国際マンスリー映画祭(ロシア) セミファイナリスト
ワールドプレミア映画賞(カナダ) 公式セレクション
インデペンデントホラー映画祭(2019年春期) ユーモア部門、オリジナルコンセプト部門、編集部門ノミネート
新人監督映画祭(東京、2019年) 入選
トップインディー映画賞(東京、2019年春期) 最優秀ユーモア賞、監督部門ノミネート、脚本部門ノミネート
マドリード国際映画祭(スペイン、2019年) ノミネート
ニューヨーク・シネマトグラフィ・アワーズ(2019年5月期) セミファイナリスト
ジャンルセレブレーションフェスティバル(東京、2019年第2ラウンド) 短編コメディ部門、編集部門ノミネート
インディペンデント・スター映画祭(独バイエルン州、2019年) 公式セレクション
ベストショーツコンペティション(米カルフォルニア州、2019年6月期) アジア映画部門表彰賞
オープンウィンドウ国際フィルムチャレンジ(印カルカッタ、2019年第3回) 公式セレクション
国際独立映画賞(米カリフォルニア州、2019年春期) 脚本部門銅賞、短編部門銅賞 
ドゥルック国際映画祭(ブータン、2019年6月期) 短編部門殊勲賞、新人監督部門殊勲賞
フリックス・フィルム・フェスティバル(英ロンドン、2019年) ファン/パロディ部門(2019年)最優秀賞、同部門5月期最優秀賞
ゴールデンナゲット国際映画祭(英ロンドンなど、2019年夏期) 最優秀中編映画賞
ホワイトユニコーン国際映画祭(印カルカッタ、2019年7月期) 新人監督部門ノミネート
短編映画賞(SOFIES、米ニュージャージー州、2019年)ノミネート
ゴールデンドラゴン賞(ブータン、2020年)ノミネート
ジャン・リュック・ゴダール賞(印カルカッタ、2019年)短編部門ノミネート
ピジョンドール賞(印カルカッタ、2019年)新人監督部門、短編部門ノミネート
LIFFTインディア・フィルモトサブ(印ロナバラ、2019年)ファイナリスト
ブラッドステインド・インディー映画祭(東京、2019年)公式セレクション
カトマンズ世界映画祭(2019年)セミファイナリスト
東南アジア・シアトル映画祭(米シアトル、2020年)公式セレクション
国際短編映画祭プネ・インディア(印プネ、2019年) 特別表彰
フィレンツェ映画賞(2020年1月期)ファイナリスト
ゴールデンドラゴン賞(ブータン、2020年)短編映画部門、新人監督部門でノミネート

いかがでしょうか。
「思ってたより多!」
ってなりませんでしたか?
私はなりました。

自慢みたいになってしまいますが、プロデューサーの私が驚く程この作品は海外の映画祭などで評価をいただいています。
そしてこれはその数以上にチャレンジした結果でもあります。

ある時、監督の北角さんから相談されました。
「一杯のモヒンガー」を海外の色んなコンクールに出すのはどうですか?と。
このシリーズの最初の方で書いたことですが、私としてはミャンマーで伝統ある映画祭「ワッタン映画祭」でのノミネートというのがある意味現実的な目標と定めていました。
それを達成し、映画祭での上映で沢山の方と一緒に自分たちの作った映画を観るという体験が出来た事でこの企画は完遂した感がありました。

勿論命を削って(特に毛根)作った作品ではありますが、「世界の映画祭に出す」というような発想は全くありませんでした。
しかし、そこは北角さんの凄いところです。
何の根拠もないのですが(笑)とにかく発想が面白いのと、どうやったらそれが達成できるかという道筋はバッチリ調査していたのです。
出品にあたって、無料で出せるものもありますが、審査料がかかるものもあります。
なので当然プロデューサーとして予算がかかるものに対しての判断を下さなければいけません。

しかし、この映画を作る時にこれは私たち3人で決めていたことがあります。
「この映画で儲けるとか利益とかそういうことは二の次にしよう」
この企画がキッカケでミャンマー発のエンタメの面白い波がより広がるようにしていこう。
その為にこの北角さんのアイデアは面白いじゃないか。
そう、とにかく面白いと思ったんです。
僕は迷わず「ドンドンやっちゃいましょう」とGOを出しました。
そして実際北角さんは本当にドンドンやっちゃいました。

ノミネートや受賞したものだけを並べると華々しく見えるかもしれませんが、実際に映画祭や映画コンクールに出した数は軽く100を超えています。
そして、これだけのチャレンジをするのだから、選ばれなくても全然平気というような強靭なメンタルを北角さんが持っていたかというと、そうでもありませんでした。
特に出し始めた最初はノミネートもされず、何本かに1本ノミネートされても受賞はしないという事が続きました。
その知らせが北角さんのところに来るたびに落ち込んでいたそうです。

私はどこか、客観的にそのことを受け入れるように大人ぶっていたので、期待もしない代わりにダメージも少なくというようにメンタルコントロールしていました。
しかし、思ってもみなかった自分が監督した作品である北角さんにとって、この映画は大事な大事な作品であり、だからこそより沢山の人に届けるためのチャレンジを続け、そして人知れず傷付いていたという、何とも人間らしい物語を裏で行っていたんだという事が後でわかりました。

ですが、この北角さんの本当の凄さはこの後でした。
最初に映画祭を対外的に出品するようになってから1年程経ったころ。
何度かノミネートされるようになり、わずかですが受賞する事も出来ていました。
そんなある時、北角さんが
「一杯のモヒンガー」が刺さる映画祭の傾向がわかってきました。
とまた面白い事を言い出したんです。
「本当ですか、それは凄い」
と言いつつ、「この人はいつも面白い事を言う人だな」と心の中で思ってました。
いや、実際本人にも言った気がします(笑)

しかし、ここからイチモヒの受賞ラッシュが続きます。
上記に挙げた受賞歴をよくみていただけるとわかると思いますが、映画が完成して、ワッタン映画祭でノミネートされたのが2017年9月。
そこから世界の様々な映画祭に出品していくのですが、2019年から受賞が増えているのが確認できます。

実際先ほどの北角さんのビックリ面白発言からまさにこの受賞ラッシュが始まったんです。
ただただ「この人スゲェ」って思いました(笑)
ノンスポンサーの自主製作映画だったというのも大きいと思います。
何かこの作品を使って挑戦するときに色んなところへの調整が必要なかったからです。
基本は誰かがアイデアを出し、だいたいどんなアイデアも私がOKするというような形で様々な催しが行われてきました。

こうして、「一杯のモヒンガー」はヤンゴンを中心に世界を飛び回り、世界中の人々に(少なくとも審査員はみているので)観られる機会を得ました。
ほんの些細なキッカケではありましたが、この世界にミャンマーの作品を届ける結果を残せたのはエンタメの世界に関わるものとして素晴らしい経験だったなと思います。
そしてその後の私の活動にあたって貴重な名刺代わりとなっているのは間違いありません。
ここから広がった話が実は沢山あるのですが、それはまた別の機会に。

明日、オンラインではありますが、監督の北角さん、脚本助監督の平田さん、そして私の3人が揃うのはコロナもあり随分久しぶりになります。
沢山の人の前でこの「一杯のモヒンガー」という映画について話をするのはもう数年間無かった事です。
私もどんな会になるのか楽しみです。
是非皆さんと素敵な時間を共有できればと思っています。

2.jpg

ミャンマーを知って、ミャンマーを楽しむ絶好の機会です。
是非大切な誰かと一緒に参加してみてください。
それではまた。

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Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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